「フォントを指定してスタイルセットを作ったのに、クリックしてもフォントが変わらない」というご質問をいただくことがあります。
多くの勘違いから起こるので要点をまとめておきますね。
「新しいスタイルセットとして保存」とは、その時使っているフォントを保存するわけではありません。その時の(その文書の)スタイルの書式を保存するだけです。スタイルの書式を保存し、それらを呼び出すだけなので、スタイルを更新しなければ保存されないし、呼び出し文書でもそれらのスタイル(それらと同スタイル)を使っていなければ何の変化もありません。
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例えば次のような場合はフォントは変わりません +
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本文のフォントを全選択しMSゴシックにし「新しいスタイルセットとして保存」しても、標準スタイルはじめどのスタイルもMSゴシックに更新されたわけではないので、保存したスタイルセットを呼び出しても変わらない。
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フォントをテーマのフォント(本文のフォント、見出しのフォント)で変更した場合。クイックスタイルはあくまでも「スタイル」を保存・呼び出します。スタイルや文書内文字列のフォントを変更する際、テーマのフォントを変更すると、スタイルに特定のフォントが指定されるわけではないので、「新しいスタイルセットとして保存」としても「スタイルのフォント=テーマのフォント」という定義は全く変わらず(テーマの内容が変わっているだけ)、クイックスタイルを呼び出しても何も変わらない(その時のテーマのフォントになるだけ)
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標準スタイルをメイリオに変更し「新しいスタイルセットとして保存」した。別文書でこのスタイルセットをクリックすると、標準スタイルの文字列はメイリオになる。しかし標準スタイル以外(例えば見出し1など)のフォントは変わらない。
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スタイルセットを保存し他文書でも使えるようにするには+
簡単に言えば「スタイルの書式を変更してスタイルセットとして保存」すればいいだけです。そして他文書でそのスタイル(同名のスタイル)を呼び出せば使えますし、文書内でそのスタイルを使っていれば、一括して本文書式が変更されます。(例:標準スタイルをメイリオ、青、14ptで更新。スタイルセットとして保存。他文書で呼び出すと標準スタイルがメイリオ、青、14ptになる)詳しくは「スタイルセットの使い方
完全マスター!」をご確認ください。
*テーマのフォントについて*
「テーマのフォント」を指定した場合(例えば本文・見出しをMSゴシックにした)文書内のフォントは一括して設定できます。これはデフォルトで標準スタイルは「本文のフォント」見出しスタイルは「見出しのフォント」が指定されているからです。この状態で「新しいスタイルセットとして保存」したところで、他文書でこれらのスタイルセットを呼び出しても「テーマのフォント」を見ているのですからフォントは変わりません。
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