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Word:「形式を選択して貼り付け」画像形式の違い

 

 


 


 

 

 

Officeアプリケーションでは画像を「形式を選択して貼り付け」で貼り付ける場合、いくつかの種類を選択できます。

これらの違いと特徴についてご説明します。

 

基本知識:Officeで扱う主な画像の種類は次の2つです。

  • ラスタ形式の画像(ビットマップ)… で構成される画像(点画)
    → BMP,GIF,PNG,JPG

  • ベクタ形式の画像(メタファイル)… で構成される画像(線画)
    → 拡張メタファイル(EMF,WMF)

適切な形式で画像を挿入すると、ファイルサイズが小さくなるため編集や表示が高速になります。用途に合わせて画像を選択しましょう。

※ 記載している【画質】【サイズ】は参考程度にしてください。画像によって実際のサイズ値や解像度は異なります。

※ ここではOffice文書(検証環境2010)に貼り付けた場合の特徴と違いについてのみ解説しています。

 

 ビットマップ(BMP)   【画質○】【サイズ 大】

  • 長所:Windowsアプリケーションと互換性があります。拡大してもあまり崩れず白黒の画像からフルカラーまでの色数を指定できます。

  • 短所:ファイル圧縮をサポートしていない(無圧縮)ため、ファイルサイズが大きくなります。Webブラウザではサポートしません。

 図(GIF)   【画質△】【サイズ 小】

  • 長所:あまり色を使わない小さなイラストやアイコンに適しています。動画(アニメーション )の作成が可能で、透明色も使えます。【画質:低】【サイズ:小】

  • 短所:GIF ファイル形式は色数が256色にしか使えないため写真などでは色情報が失われるため向きません。

 図(PNG)    【画質○】【サイズ 大】

  • 長所:画像の質を落とすこともなく、保存、復元、再保存できます。(綺麗) ペイントブラシの絵も、この形式なら綺麗な形で図に変更できます。

  • 短所:アニメーション(動画)は作成できません。古いブラウザや一部のアプリケーションではサポートしていない場合もあります。JPGやGIFに比べ容量サイズが大きくなりがちです。

 図(JPG)   【画質△】【サイズ 小】

  • 長所:様々な環境(ブラウザ・アプリ)で対応可能な標準的な形式です。圧縮率も高くサイズを小さくできます。写真にもよいでしょう。

  • 短所:圧縮により画質が劣化します。(ブロックノイズが生じる)編集と保存をするたびに画質が劣化します。

 図(拡張メタファイル)EMF    【画質○】【サイズ中】

  • 長所:高度なグラフィック機能をサポートします。線画なので拡大・縮小しても画像があまり粗くなりません。Office文書内で扱うイラストはWMFやEMF形式がお奨めです。

  • 短所:拡張性が高いためEMFファイルによっては表示されないことがあります。

 ペイントブラシの絵 オブジェクト    【画質○】【サイズ大】

  • 長所:オブジェクトとして編集が可能です。(ダブルクリックするとペイントなどで編集可能)

  • 短所:Wordの図・画像ツールで使える機能が少ない(図のスタイルや、アート効果、コントラスト、背景の削除などが使えません)

 Microsoft グラフィックオブジェクト    【画質○】【サイズ 小-中】

  • 長所:画質が綺麗で、サイズもさほど大きくありません。

 

 

◎以上のことからファイルサイズを小さくしたいならJPGまたはGIFで貼り付け、綺麗でかつサイズも中小に抑えたいならMicrosoft グラフィックオブジェクトがお奨めです。

 

 

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