ここでは「レイアウトオプション」にある「ページ区切りと段落記号を分割する」について説明します。Wordの旧バージョンと現バージョンでは、改ページ時のページ区切りの仕様が異なります。
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現在のバージョン(2007/2010以降〜)
【ページ区切り】と【段落記号】が同じ段落に存在します。
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従来のバージョン(2002/2003など)
【ページ区切り】に【段落記号】はありません。ページ区切りは次ページ先頭の段落に所属します。
ページ区切りの仕様の違いが文書にどのように影響するのでしょうか。
■ 以前起こっていたトラブル ■
従来のバージョン(2003まで)では上記の通り、改ページ時の【ページ区切り】と
【段落記号】が別々に存在し、ページ区切りは次ページ頭と同じ段落として認識されていました。そのため、例えば次ページ先頭に「網掛け」や「スタイル」を設定すると、
前ページのページ区切りにまでそれらが適用されてしまうといった現象が起こっていました。
★P2先頭の見出しに網掛けを設定すると、P1のページ区切りにも網掛けがついてしまう。
現在のバージョン(2007以降〜)では【ページ区切り】にも【段落記号】が存在するため(次ページ頭と同じ段落ではなくなった)↑のような現象は起こらなくなりました。
■ 現在起こるトラブル ■
さて、仕様の変更により以前のトラブル↑は回避できますが、ページ区切りにも段落記号が存在するようになったため今度は次のような現象が起こるようになりました。
改ページ後1行目(先頭行
)で「段落前」の設定をすると、前ページのページ区切り
(つまりこれが「段落前」になる)との間に段落間隔が設定され、何も起こらないように見えるのです。(実際はページ区切り
の段落との間に間隔が空いている)
これを回避するにはページ区切りにある段落記号を削除するか、ページ区切りと段落記号を分割(従来の設定)します。
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