「Microsoft管理コンソール(MMC.exe)って何?」「スナップインって何?」「mscファイルって何?」というご質問をいただくことがありますので、Microsoft管理コンソール(mmc.exe)の役割と、それによって作成できるmscファイル、mscファイルを構成するスナップイン(モジュール)についてご説明します。
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管理コンソール(MMC.exe)って何? |
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管理コンソール(MMC.exe)はシステム管理ツール(スナップインと呼ばれるモジュール)の情報と、それを動作させるための設定内容を1つのファイル(拡張子は.msc)として保存し実行できるプログラムです。私達はこのmscファイルを実行することで管理ツールを起動できます。ですからこのmscファイル自体が管理ツールのようなものですが、実際にはmscファイルには設定情報が含まれているだけで、機能を提供しているのは各スナップイン(モジュール)です。(mscファイルを実行する→
MMC.exeが起動しmscファイルの設定を読み込んで → スナップインにCOM接続して実行)
Windowsでは予め様々な管理ツールが.mscファイルとして用意されています。(これをMMCスナップインといいます)コントロールパネル内の「管理ツール」内の多くがそうで、例えば「コンピュータの管理」はCompmgmt.mscというMMCスナップインであり、「サービス」はservices.mscというMMCスナップインです。
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管理コンソール(MMC.exe)の主な利点 |
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複数のシステム管理作業が迅速に行える
複数の管理ツール(スナップインと呼ばれるモジュール)を集めておけるため、1つ1つ呼び出す必要がありません。例えば「Active
Directoryユーザーとコンピュータ」と「Active
Directoryサイトとサービス」「Exchange
管理コンソール」を1度に利用することが多い場合はこれらを格納したmscファイル(MMCスナップイン)を作成してデスクトップ等におきます。mscファイルを実行すると、各管理ツールが呼び出されるためすぐに作業が行えます。
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リモートコンピュータの管理も簡単に行える
通常、管理ツール(コンピュータの管理やイベントビューアなど)は自身のコンピュータの情報を表示します。別のコンピュータの情報を表示したい場合はメニューから「別のコンピュータへ接続」といった操作でリモートPCを指定する…といった作業が都度必要ですが、MMC.exeを利用して【この管理ツールで、特定のコンピュータの情報を表示する】といった内容のMSCファイルを用意しておけば、いつでも簡単にリモートコンピュータの情報を確認・操作できます。
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スナップインって何?
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これまでの説明の通り、スナップインとはシステム管理を行うためのモジュール(ひとまとまりの機能)です。これらスナップインを実行するために必要な情報がMicrosoft管理コンソールファイル(mscファイル)に保存されています。これによりmscファイル実行
→ MMC.exeが起動 → スナップインを呼び出すことができるのです。
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mscファイルって何?
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こちらもこれまでの説明の通り、Microsoft管理コンソールで作成されたファイルのことで、スナップイン(モジュール)を実行するための様々な設定情報が保存されています。mscファイルを実行することで利用できる管理ツールをMMCスナップインとも呼びます。予めWindowsに用意されているmscファイル(MMCスナップイン)のほか、ユーザーが作成することもできます。
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