■ Windows7/10対応:JIS90で入力する方法
2004年のJIS改正(通称JIS2004)で、168字の推奨字形が変わりました。これは文字コードは変わらないが、JISが推奨する形が変わったというもの
で、例えばつじ「」が「」に変更された・・・といったものです。(変更された168字一覧はこちら)
XPまでは従来の字形(JIS90)をサポート、Vista以降は新しい字形(JIS2004)をサポートしているのでOSによって見え方が違います。ここでは「新しいOSで従来の字形で入力したい」と
いう質問をいただいたので、簡単な3つの方法をご紹介します。
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JIS90字体で表示する3つの方法++
- フォントを変更する … 中・韓フォントではJIS90字体で表示できるものが多い(Windows7/8/10)
- JIS90対応フォントをインストールする(Windows7)
- MS-IMEのIVS入力を使う(Windows10)
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◆方法1:フォントを変更する(Windows7/8/10)
次のフォントで表示できる文字が多いので試してみましょう(★SimHeiやSimSunはWindows標準インストール、HGフォントはOffice付属)
注:JIS90対応フォントとして提供されているわけではなく改正前字体で表示される字が多いだけですので全ての字がJIS90で表示されるわけではありません。
- SimSun
- SimHei
- Ming LiU
- Kaiti
- Microsoft YaHei
- Microsoft JhengHei
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- HG教科書体
- HG行書体
- HG正楷書体
- HG創英プレゼンスEB
- HG明朝B
- HGP教科書体
- HGPゴシックM
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- HGP行書体
- HGP創英プレゼンスEB
- HGP明朝B
- HGS教科書体
- HGS行書体
- HGS創英プレゼンスEB
- HGS明朝B
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◆方法2:JIS90対応フォントをインストール(Windows7)
JIS90互換 MS ゴシック・明朝フォントパッケージ(対応フォント:MS(P)ゴシック・MS(P)明朝・MS UI
Gothic)
注:特定の文字ではなく全ての文字が上記5つのフォントでJIS90の字形になるので注意が必要です(JISX0208:90)
◆方法3:MS-IMEのIVSを使う(Windows10)
- MS-IMEアイコンを右クリックして「プロパティ」→ Microsoft IMEの設定が開く
- 「詳細設定」をクリックし「変換」タブをクリック
- 「詳細設定」をクリック
- 「変換文字制限」で「変換文字制限をしない」をONにして「OK」をクリック
※IMEの変換文字制限▲は制限が下(厳)→上(緩)の順になっています。
▼▼ 変換候補に改正前字体も表示されるようになりました▼▼