■ MS-IMEのコメント「環境依存文字」と「環境依存文字(Unicode)」の違いは…?
IMEの変換コメントに「環境依存文字」と「環境依存文字(Unicode)」と表示されることがあります。
「どちらを使えばいいのか分からない」「違いは?」といったご質問を受けたのでご説明します。
■ どちらを使えばいいのか分からない
Unicodeと表示されていない方を使いましょう(理由は下記)
■ 違い
環境依存文字
JISX0208には含まれていないが、Shift_JIS★1
で表現できます。最近では文字化けの可能性は低いです。
環境依存文字(Unicode)
Shift-JISで表現できません。Unicodeでなら表現できます。環境によっては化ける可能性もあります。
■ 例(1)
環境依存文字のマル1はJISX0208に含まれていませんが、Shift_JISで表現できます(機種依存文字としてCP932(Shift_JISの亜種)に追加)
機種依存文字(Unicode)のマル1はShift_JISで表現できません(Unicodeなら表現可能)
■例(2)
→
JISX0213、JISX0212、Unicodeに格納。JIS2004でJISに追加されましたが、Shift_JISでは表現できません。iso-2022-jpで送信すると文字化けします。
→ JISX0208に追加されており、Shift_Jisで表現できます。勿論メールでも(iso-2022-jp)表現できます。
★1
Shift_JISは文字集合(CSS)ではなく符号化方式(CSE)なのでjisx0208と同列での表現は個人的には少々違和感がありますが、多くの書籍や記事で文脈によってはベンダ拡張されたコードセットを指す場合もありますしIMEパッド表でも番号が一覧表示されたりするのでそのように表記します。