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PDF/X、PDF/A、PDF/E とは(違い)

   

 

 

 

■ PDF/X、PDF/A、PDF/Eの違いとは

PDF/XPDF/E および PDF/AはいづれもISOで定義されたPDFファイルの規格です。これらについて簡単に説明します。

  • PDF/X印刷用の規格(種類にPDF/X-1a、PDF/X-3、PDF/X-4があるが、多くの出版会社はPDF/X-1aを指定。ISO15930で定義)
    → 例:フォントの埋め込みやアウトライン化、カラーの限定、実画像の使用(
    参考:PDF/X-1aの作成方法
     

  • PDF/A電子ファイルの長期アーカイブ(保存)に適した規格(種類はPDF/A-1a、PDF/A-1b(PDF/A-1a よりも要件が緩和。ISO19005-1で定義)
    → 例:フォントを埋め込む、暗号化禁止(PW不可)、外部コンテンツへの参照禁止(外部依存させない)など、長期的な電子ファイルの保存に適している
     

  • PDF/E 技術文書の交換に適した規格(種類はPDF/E-1のみ)
    → 例:知的権利の安全な配布やCADデータなどをPDFに組み込む

参考:PDFファイルのプリフライト チェックをする方法

参考:PDF/X PDF/A の作成方法【Acrobat PRO DC】
 

■ なぜ規格があるの?

PDFファイルは様々な環境で開けるためよく受け渡しに使われますが、環境の違いや用途によりトラブルが起こることがあります。例えば印刷側PCにインストールされていないフォントが使われていて印刷したら文字化けしたり置換されたり、カラーが違ってしまったり、などです。

このような互換違いによるトラブルを解消するために、国際標準化機構(ISO)が用途にあった規格を定めました。例えばPDF/X-1aはフォントの埋め込みが必須の規格なのでこの規格で作られたPDFファイルなら文字化けの心配はないわけですね。

 

■ おまけ:PDFファイルのバージョンについて

PDFファイルにはバージョン(規格)があり、これによって実現できる書式や機能が異なります。Acrobat Readerは下位互換なので、PDFを作成する場合も全ての機能が表現できるよう西海バージョンで作成することも多いです。バージョン1.0(1993年発表)から始まり、1.2、1.3.1.4…と発表されます。バージョン1.3(1999年発表)はAcrobat4.0が推奨ソフトで、日本語フォント埋め込みや電子署名に対応できるようになりました。バージョン1.4(2001年発表)はAcrobat5.0が推奨ソフトであり、Open trueフォント対応、透明効果、タグ付PDFなどが可能になりました。AcrobatX(2010年発表)の1.7では暗号化機能も向上しています。尚、一般的な文書としては1.4(Acrobat5)が推奨されています。

      

 

 

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