→ JISX0213 改定2004(JISX0213:2004)★通称JIS2004
Windows
Vista以降のOSでサポートしている日本語コードセットはJIS2004で、JISX0213(0208を包含&第3,4水準)と2004年改定の例示字形変更(168字)&追加10字収録したものです。
●従来のJISX0208に【第3・第4水準漢字(など。多くはJISX0212と重複)】を追加
→ JISX0213
↓
●2004年、JISX0213に字形変更168字、追加10字を収録
→ JISX0213:2004(通称JIS2004)
そのため、JIS2004の字は一般的な標準フォント(游明朝、游ゴシックなどの游朝体、MS明朝
やMSゴシック、メイリオなど)で表現できます。例えば「かつしか」
の「かつ」はJIS2004の例示字形で形が変更された文字です。JIS0208(XP)では「」で表示されてきましたが、JIS2004(Vista以降)では「」で表示されます。(どちらも文字コードは同じで字形が変更されただけ
。つまり文字化けの心配はない)
Windows10/7のMS-IMEではJIS0213に含まれる第3・第4水準の漢字、及びJIS2004で
変更された168字、追加10字も表示できます。これらJISX0208以外の文字に対しては「環境依存文字」のコメントが表示されます。Shift_JISでも表現できない字には「環境依存文字(Unicode)」のコメント
が表示されます。
(安定したJISX0208に比べ、環境によっては文字化けする可能性がある為コメントが表示)
★注! 環境依存文字を入力するにはMS-IMEの「単漢字辞書」「記号辞書」のチェックON、「変換」タブ−「変換文字制限」−「変換文字制限をしない」にします。
例:環境依存文字(Unicode)
Shift_Jisでも表現できない為↓のコメントが表示
はJIS2004改定
の追加字の1つ。JISの推奨字形なので【印刷標準字体】と表示されるがShift_JISで表現不可なので環境依存文字(Unicode)と表示
従来(JISX0208)からある字(5036)
★「環境依存文字」…JISX0208に含まれていないがS_jisで表現できる。Windows以外では表示されない可能性もあ
る(いわゆる機種依存文字)
★「環境依存文字(Unicode)」…S-JISでも表現できない。Unicodeでは表現できる(第3・第4水準の漢字はUnicodeでも追加
されている)
◆トラブル例
(1)
Windows7/10ではJIS2004を標準表示できるとはいえ、JIS2004やUnicodeをサポートしていないシステムやアプリケーションでは表示できません。
→
Unicodeとして収録されている文字は、ANSI(S-JIS)形式で保存すると文字化けしてしまいます。例えばWEBフォームなどに入力できたからといって、それが送信先でも正常に表示されているとは限りません。
こういった文字化けを回避する為、Windows7/10のMS-IMEではJIS X
0208以外の変換候補に「環境依存文字」、Shift_JISでも表現できない字には「環境依存文字(Unicode)」のコメントを表示し、注意を促しています。
尚、環境依存文字を入力できないようにしたい(※正確にはJIS
X 0208以外の文字は入力できないようにしたい)場合は、IMEのプロパティ−「変換」タブ−「変換文字制限」−「JIS X
0208文字で構成された単語/文字のみ変換候補に表示する」をONにし「OK」をクリックしましょう。環境に依存する文字は入力できなくなります。
◆トラブル例
(2)
JIS2004で例示字形(JISが推奨する字形)が変わった文字はOSによっては異なる表示になります。
→XPでサポートするJIS X
0208と、7でサポートするJIS2004では例示字形が変わった為、異なる形で表示されています。文字コードは同じであり、見る側の環境に依存するため回避することはできません。(見る側でJIS2004対応のフォントにするか、JIS90対応のフォントにするかを選択(インストール)することは可能です。