別のメールアカウントを差出人として送信する(代理送信)と「
代理送信のためのアクセス許可を持たずに、別の送信者の代わりにメッセージを送信することはできません。適切な送信者の代理としてメッセージを送信していることを確認してください。または、必要なアクセス許可を取得してください。」という配信不能(NDR)が
返ることがあります。いくつかの原因があるので順に確認してみてください。
■ 原因(1)
送信者アクセス許可が付与されていない
別のメールアカウント(PCログインアカウント以外)から送信する場合は「送信者アクセス許可」が必要です。管理者は次の操作を行います。
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Exchange管理コンソールを起動
し「受信者の構成」−「メールボックス」をクリック
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メールボックスを右クリックし「代理人として送信するアクセス許可の管理」をクリック
(=送信者アクセス許可)
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「追加」をクリックし、ユーザーを選択して「OK」をクリック
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「管理」をクリックし「終了」をクリック
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Exchange
Information Storeサービスを再起動する
(すぐに反映させたい場合)
■ 原因(2) Exchangeアドレス帳に表示されていない
(アドレスを後から非表示にした)
差出人に指定するメールアカウントがアドレス帳に表示されていない場合は代理送信できません。代理送信するには「差出人」ボックスにアカウントを
指定しますが、
アドレス帳に表示されていなければ選択できずここで終了します。しかし1度でもそのアカウントによる代理送信をしたことがある場合、キャッシュリストから
指定でき
てしまいます。更にExchangeキャッシュモードを利用している場合は送信できてしまい、しかし実際には送信不可能なため配信不能(NDR)が返ります。(キャッシュモードを利用していない場合は送信ボタンをクリックすると「指定されたユーザーの代理人としてメッセージを送信するアクセス権がありません」エラーが表示され送信が完了しません。)回避するには差出人に指定するアカウント
をExchangeアドレス帳に表示します。
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Exchange管理コンソールを起動
し「受信者の構成」−「メールボックス」をクリック
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メールボックスを右クリック
し「プロパティ」をクリック
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「全般」タブで「Exchangeアドレス一覧に表示しない」のチェックを外し「OK」をクリック
■ 原因(3) Exchange Information Store Serviceを再起動していない
適切なアクセス許可を付与しているのにエラーが表示される場合は、Exchange Serverで変更情報が更新されていない可能性があります。Exchange
Serverはメールボックス情報をキャッシュしており既定では2時間毎に更新されますが、すぐに変更を適用したい場合はExchange
Information Storeサービスを再起動しましょう。
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「スタート」−「ファイル名を指定して実行」でservices.mscと入力して「Enter」キー
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サービスが起動したら「Microsoft Exchange
Information Store」を右クリックし「再起動」をクリック
■ 原因(4) キャッシュモードを使用している
OutlookをExchangeキャッシュモード
で利用中に配信不能になった場合、この情報を保持してしまうことがあります。キャッシュモードをOFFにするか、キャッシュモードを使用したい場合はプロファイルを作成しなおすとよいでしょう。
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Outlook「ファイル」タブ−「アカウント設定」−「アカウント設定」をクリック
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利用しているアカウントを選択し「変更」をクリック
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「Exchangeキャッシュモードを使う」のチェックを外し「次へ」−「OK」ー「完了」をクリック
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Outlookを再起動する
★またはOutlookプロファイルを作成しなおしてください。
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