Exchange+Outlook環境では別のアドレスから送信する2通りの方法があります。
◆方法1:別のアドレスから送信する ※所有者送信権限
差出人が別のメールアドレスとなるため、代理送信したことは相手(受信者)にわかりません。例えば各自メールアドレスを持っているが、外部には別の共通アドレス
やグループアドレスから送信する…といった場合に使います。
尚、グループアドレスからも送信可能です(グループアドレスを差出人とする)
STEP1:ユーザーに送信権限(SENDAS権限)を付与
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Exchange管理センター(EAC)にサインイン
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「受信者」から”差出人に指定するメールアドレス”にアクセス
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「委任」→「メールボックスの所有者として送信する」の「
編集」をクリック
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「+メンバーの追加」から送信するユーザーを指定して「保存」
※
PowerShellで設定する場合はこちら(グループアドレスを差出人とする場合も)
※ 代理送信だけでなくメールボックスにもアクセスさせるなら3.で「フルアクセス許可」
も指定します。
STEP2:送信するには
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メッセージの「差出人▼」※1から「他のメールアドレス」をクリック
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アドレスを指定して送信する
※1「差出人」ボタンがない場合は「オプション」タブで「差出人」をクリック
◆方法2:代理人の名前で送信する
※代理送信アクセス許可
メッセージには「Aが代理で送信:B」「差出人:Aが次の人の代理で送信しました:B」のように
表示されます。受信者は代理送信されたことがわかります。この方法は秘書が社長の代理で送信する場合などで使います。
アクセス権はメールボックス所有者(つまりユーザーでも設定は可能)又はシステム管理者が付与します。
メールボックス所有者が代理人にアクセス権を付与する
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「ファイル」タブ−「アカウント設定▼」−「代理人アクセス」をクリック
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「追加」をクリックし、代理人を指定し全てOKで閉じる
※ここでフォルダ(受信トレイ、予定表、連絡先等)のアクセス権を
設定できますが、既存のアクセス権を上書きするため、代理人が既にアクセス権を持っており変更されてしまった場合は再度設定しなおしてください。
システム管理者が代理人にアクセス権を付与する場合
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Exchange管理センター(EAC)にサインイン
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「受信者」から”差出人に指定するメールアドレス”にアクセス
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「委任」→「代理人として送信する」の
「編集」をクリック
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「+メンバーの追加」をクリックして送信するユーザーを指定して「保存」
代理送信するには
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メッセージの「差出人▼」※1から「他のメールアドレス」をクリック
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アドレスを指定して送信する
※1「差出人」ボタンがない場合は「オプション」タブで「差出人」をクリック
★補足★
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★1:メールフォルダ(受信トレイなど)にアクセス権がなくても代理送信は可能ですが、そのアドレス宛のメールに返信や転送をする場合は受信トレイなどにアクセス権が必要です。「複数のメールアドレスを使うには」または「ユーザー間でメールボックスを共有するには」を参照して操作を行ってください。
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★2:代理アクセスダイアログで表示されるフォルダへのアクセス権設定は既存のアクセス権を上書きするため、代理人が既にアクセス権を持っており変更されてしまった場合は再度設定しなおしてください。
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★3:「代理人に非公開に設定したアイテムへのアクセスを許可する」
にチェックをいれると代理人は「親展」メールや「非公開」の予定も参照できます。
※ Exchange
Management Console(Exchange管理コンソール)を
利用する場合
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「受信者の構成」−「メールボックス」をクリック
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メールボックスを右クリック→「代理人として送信するアクセス許可の管理」をクリック
(=送信者アクセス許可)
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「追加」→ ユーザーを選択して「OK」
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「管理」をクリックし「終了」をクリック
→
反映(送信者アクセス許可で送信可能)には最大で2時間程度かかります(テスト環境ならExchange
Information Storeサービスを再起動)
※フルアクセスは「受信者の構成」−「メールボックス
」→メールボックス右クリック−「フルアクセス許可の管理」→「追加」→ユーザーの選択」→「管理」→「終了」
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