■ メールヒントとは

メールヒントはユーザーに注意を促すメッセージです。

メッセージが開かれるとExchange はメッセージ (受信者を含む) を分析し、潜在的な問題が検出された場合、メールヒントで通知します。これによりユーザーは様々なトラブル（配信不能、外部流出、サイズオーバー、不在者への送信、大多数への送信、BCCで受け取ったことを意図せず暴露してしまう、最新メールの未確認等）を回避できます。

■ 既定のメールヒントの例

例えば下記のような場合に表示されます。

• 宛先に外部受信者がいる

• 宛先に自動応答を設定している受信者がいる

• 受信者のメンバーが多い

• 受信者のアドレスが無効（組織内に存在しない）

• 受信者が制限されている（受信制限等）

• BCCで受け取ったメールに対し「全員へ返信」を行う

• 容量オーバーのメッセージ（送信者の最大送信サイズ、受信者の最大受信サイズ）

■ メールヒントがサポートされる環境

• OWA

• Microsoft Outlook

• ios,android版のOutlook

■ メールヒントの制限

• オフラインモードでは動作しない

• 200人以上を指定した場合はパフォーマンスの理由から個々のヒントは非表示（200人のヒントが表示されたら負荷がかかる）

• グループアドレスに含まれる個人のヒントは表示されない（但し配布リストに含まれる外部受信者に関するヒントは表示）つまりExchange Online： 外部のアドレスをグループアドレス（配布リスト）に登録する方法で作成された配布リストに対してはヒントを表示する（_HelpdeskTeamには組織外のメンバーが含まれています）

■ カスタムメールヒントの作成

個別のユーザーへメールヒントを設定できます。例えば「外部常駐者です」「同姓同名がいます」などです。

1. Exchange管理センターにアクセス

2. メールボックスをクリックし、設定したいメールボックスを検索しクリック

3. 「その他」→「メールヒントの管理」をクリックし入力

★注意★カスタムメールヒントはユーザーがOutlookの「オプション」→「メール」→「メールヒントのオプション」で「その他の情報」のチェックをOFFにしてしまうと表示されません。

■ カスタムメールヒントをPowerShellで作成

Set-Mailbox "ユーザー名" -MailTip "ヒント"

例：Set-Mailbox "yamada taro /System" -MailTip "外部常駐者です"

https://learn.microsoft.com/ja-jp/exchange/clients-and-mobile-in-exchange-online/mailtips/configure-custom-mailtips

https://learn.microsoft.com/ja-jp/exchange/clients-and-mobile-in-exchange-online/mailtips/mailtips