連絡先フォルダを共有すれば、フォルダ内の連絡先、連絡先グループを共有できます。追加/削除された場合にも対応できる為大変便利です。
しかし共有された連絡先フォルダ内のアドレスはOutlookアドレス帳に表示できません。
仕様です。
つまりメールの宛先からは指定できません。共有された連絡先からメールを送信する必要があります。Exchange環境ならGALを使え、ということでしょうが不便ですね。
以下に連絡先の共有についてまとめておきます。
■ 連絡先を共有するには
既定の「連絡先」、任意の連絡先フォルダ、いづれも簡単に共有可能です。上位フォルダにアクセス権(フォルダの表示等)が不要なのは大変便利だと思います。
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共有したい連絡先を右クリックし「共有」
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「連絡先の共有」をクリック ※既定では共有先のユーザーに「参照者」権限が付与されます。共有連絡先フォルダを編集(追加/削除)させたい場合は「受信者がこの連絡先フォルダーに含まれるアイテムを追加、編集および削除できるようにします」にチェックをいれます(編集者権限が付与)
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宛先に共有したいユーザーを指定し「送信」
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共有された側はメールを開き、メール上部の「この連絡先フォルダーを開く」をクリック
以上で「連絡先」の「共有の連絡先」に共有されたフォルダが表示されます。
→アクセス権の種類は後から変更できます。所有者が連絡先フォルダを右クリック→「プロパティ」→「アクセス権」タブで設定します。
※補足
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Outlookフォルダの通常の共有と異なり、上部「**@domain.com」や最上位の連絡先などに「フォルダの表示」アクセス権は不要です(直接任意の連絡先フォルダを共有可能)
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所有者が連絡先フォルダを右クリック→「プロパティ」→「アクセス権」から
新規ユーザーを追加しても、自動的に表示はされません。既定の連絡先の場合は、アクセス権を付与されたユーザーが連絡先で「共有の連絡先を開く」とし、所有者の名前を入力すれば共有の連絡先として表示可能です。
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「共有の連絡先」の機能で共有した場合、所有者が共有した連絡先の配下に連絡先
サブフォルダを作成しても、共有相手に自動的に表示されません。本来であれば、新規サブフォルダは上位フォルダのアクセス権を引き継ぐので表示できそうですが、できません。通常のOutlookのフォルダ共有であれば可能です(「複数の連絡先フォルダを一括して共有したい」参照)
■ 上記の動作は「他のユーザーのフォルダを開く」と同じ
(但し既定の連絡先フォルダのみ)
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所有者が「連絡先」にアクセス権を付与(参照者や編集者)
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アクセス権を付与されたユーザーが連絡先で「共有の連絡先を開く」
又は
「ファイル」→「開く/エクスポート」→「他のユーザーのフォルダー」
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所有者の名前を入力する→共有の連絡先として表示される
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複数の連絡先フォルダを共有したい
大量の連絡先フォルダを共有したい場合は、フォルダツリーに表示させるのが早いでしょう。
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Outlookフォルダツリー最上位に共有者に対して「フォルダの表示」アクセス権を付与
これにより、アクセス権のあるサブフォルダが表示できるようになります。
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連絡先フォルダにアクセス権を付与(参照者や編集者など) ※注意!!必ず上位フォルダに「フォルダの表示」アクセス権が付いていないと下位フォルダは表示できません。例えば既定の「連絡先」配下の「A社連絡先」フォルダであれば、既定の「連絡先」にフォルダの表示、「A社連絡先」フォルダに編集者、といった具合になります。階層を飛び越えてのフォルダ表示はできません。尚、アクセス権を設定後に新規作成するサブフォルダには、アクセス権が継承されます。 大量にフォルダが
ある場合は「複数フォルダの共有アクセス権を一括して設定する方法」で設定してください。
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共有された側のOutlookで「ファイル」→「アカウント設定」→「アカウント設定」→「変更」→「その他の設定」→「詳細設定」タブ→「追加」で所有者を指定し「OK」で全て閉じてOutlook再起動
一気に大量の連絡先フォルダを共有できます。
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