ここでは、ページ設定ダイアログの各設定についてご説明します。
■ 文字数と行数の指定について
-
標準の文字数を使う
→文書の標準フォントサイズに合わせて行間隔(行送り)、文字間隔(字送り)が設定され、
自動的に行数・文字数が決まります。標準フォントがびっちり詰まったレイアウトになる、といった感じです。
-
行数だけを指定する
→1ページの「行数」が指定できます。「文字数」(&字送り)は、標準フォントサイズにより自動設定されます。又、「行送り」で指定することも可能です。
-
文字数と行数を指定する
→1ページの「行数」(又は行送り)と「文字数」(又は字送り)が指定できます。(詳細は「行数」「文字数」を参照)
-
原稿用紙の設定にする
→「文字数」と「行数」が指定できます。1字1マスに収まるようレイアウトされます。「中央揃え」や「右揃え」な
どの書式は使用できません。
◆注意◆
「文字数と行数」タブで設定できる文字数や行数などは標準スタイルで入力した場合です。以下
では指定した文字数/行数にはなりません。
-
文書内のフォントサイズが標準スタイルのサイズと異なる場合
-
プロポーショナルフォント(MSPゴシックやMSP明朝など)
を使用している場合
-
行間等の書式を、文書内の文字列に直接設定
している場合
-
禁則処理などの自動調整機能が効いている場合
詳しくは「指定した文字数にならない原因とは?」を確認しましょう。
|
■
文字数とは
「ページ設定」ダイアログで指定する文字数とは、1行に入力できる文字数のことです。
-
標準スタイルを使用した場合の文字数です。他フォントや他フォントサイズの場合はこの通りにはなりません。
-
必ず等幅フォントである必要があります。(
プロポーショナルフォント(MSPゴシックやMSP明朝)の場合はこの通りにはなりません。)
-
全角で入力した場合の文字数です。(半角の場合は倍になります)
-
禁則処理やカーニング等により文字数が異なることがあります。確実に文字数指定する場合はこれらの機能をOFFにします。(詳しくはこちら)
-
文字数によって、字送りが決まります。(その逆もそうです。)
■
字送りとは
字の左端から次の字の左端までの間隔
です。(ポイントで表します)。
字送りのサイズが大きくなると、次の字の左端までの間隔が広くなります。
(字送り11pt)
↓↓
(字送り22pt)
※ 尚、字送り←→文字数は互いに影響し合います。
(字送りが大きくなれば1行の文字数は小さくなる)
■
行送りとは
行送りとは、行の上辺から次の行の上辺までの間隔です。(正確には"文字+上下の余白で1行"なので、行の余白上から次の行の余白上までを行送りと言います)
-
「ページ設定」ダイアログの「行送り」のサイズとは、標準スタイルの行間隔です。文書内のフォントサイズが異なる場合は、設定通りになりません。
-
デフォルトではフォント10.5ptに対し、行送り18ptです。ここで決められた行送りの間隔が、段落書式の行間1行、ということになります。Wordでは行間と行送りの意味は同じです。文書全体に対する行と行の間隔を表すのが行送り、段落単位で行と行の間隔を表すのが行間、というだけです。
◆
行送りを広げると、文字の上下の余白が広がります。
ちなみにWordでは「行間」も同じ意味です。行の上辺から次の行の上辺までの間隔を指します。
段落書式で使う行間の「1行」の間隔はその文書のページ設定の「行送り」のサイズです。
※行間をあけるとその段落の行(文字の上下の余白)が広がります。
(行送りと同じ) ※行間=2行、とは行の上辺から次の行の上辺までが2行分ということです。
■
行数とは
「ページ設定」ダイアログで指定する行数とは、1ページに入力できる行数のことです。標準フォント
サイズで入力した場合の行数であり、文書内のフォントサイズが標準と異なる場合や、行間が1行ではない場合はこの行数になるとは限りません。つまりここに設定されている「行数」とは、@標準フォントでA段落の行間=1行の場合の数値です。※ 尚、行数←→行送りは互いに影響し合います。
|