「複数の章番号を使って図表番号を挿入したいのにできない」といったご質問をいただくことがあります。
▼ 例:見出し1と見出し2の章番号を使った図表番号が混在できない ▼▼
(同じ識別子の)図表番号に使える見出しは1つです 。見出し1の図表番号が存在する文書に見出し2で挿入すると文書全体が更新され図表番号が見出し1→見出し2になります。複数の見出し番号を使いたい場合は、StyleRefの見出し数字を変更すればOK!
{ STYLEREF 1 \S }-{SEQ 図 \* ARABIC \S 1} 見出し1の番号−見出し1ごとに番号振りなおし
{ STYLEREF 2 \S }-{SEQ 図2 \* ARABIC \S 2} 見出し2の番号−見出し2ごとに番号振りなおし
{ STYLEREF 3 \S }-{SEQ 図3 \* ARABIC \S 3} 見出し3の番号−見出し3ごとに番号振りなおし
※補足:識別子も変えたほうが無難------------
StyleRef 番号\S とSEQ \S 番号さえ変えれば解決するので、フィールドをコピペして図表番号を入れるなら識別子を変える必要がないのですが(図を図2にしなくてOK)今後「図表番号」ダイアログで挿入した際に同じ識別子だと一括して同じ見出し番号に更新されてしまうため、リスク回避用にここでは識別子も変更します。
■ 例:見出し1と見出し2の章番号で図表番号を挿入する
▼▼ 次のように章番号−図表番号を入れてみましょう(自動更新 されます)▼▼
1. WORD ←← 見出し1 図 1-1
|
見出し1の章番号を使った図表番号を1つ挿入 (操作方法はこちら)
Alt+F9キーを押す
→→ 図表番号がフィールドコードで表示
{ STYELEREF 1
\S}-{SEQ 図 \* ARABIC \S
1}
図表番号フィールドをコピーし、次のように赤字部分を編集
◆見出し2の番号を使う場合◆
{ STYLEREF 2 \S }-{SEQ 図2 \* ARABIC \S 2}
◆見出し3の番号を使う場合◆
{ STYLEREF 3 \S
}-{SEQ 図3 \* ARABIC \S
3}
ALT+F9キーを押し、Ctrl+Aキー(全選択)
→ F9キーで更新する
↓各見出しの図表番号が表示
図 1-1 ●見出し1用の図表番号 図 1.1-1 ●見出し2用の図表番号 |
それぞれ文書内の各見出し配下にコピーペーストし、Ctrl+Aキー(全選択) → F9キーで更新する
1. WORD 図 1-1 図 1-2
2. EXCEL 図 2-1 |
▲見出しに合わせて自動的に連番で振られます 。今後増える場合はコピペしてF9キーで更新すると早いです▲
***** 補足 **********************************************************
章番号を含めた図表番号はStyleRefフィールドとSeqフィールドで構成されています。
{StyelRef 2 \s}-{SEQ 図 ARABIC \s 2} は、見出し2の章番号(\s)を使い、見出し2ごとに振り直し(\s 2)の意味になります。
文書内では同じ識別子の図表番号( {SEQ 図} ← 赤字部分が同じ)は同じ章見出しの番号が使われます 。前述の通り、章見出しを変えるだけならStyleRef 2 \s ~ SEQ \s 2のように変更するだけで表示できます(識別子そのままでいい)しかし図表番号ダイアログを使った時、同じ識別子は一斉に同じ章番号に更新されます。 これを回避するため識別子を変更しておきます(なのでコピペだけで操作できるなら識別子はそのままでいい)
\sスイッチは章番号を番号のみ挿入します(見出し1の番号が(1)でも1が挿入)追加入力した括弧も入れる¥sは削除して\nにすると (1)-1のように挿入できます。
作成した図表番号を使って図表目次を作成したい場合は、フィールドで作成した図表番号にも図表番号スタイルを指定しておきましょう(レベルを変えたいなら他のスタイル名でもOK)