Wordでは段落ごとに「行の間隔」を指定できます。この行間の種類である、1行/1.5行/2行/最小値/固定値/倍数について詳しくご説明します。
+行間とは+
■ 1行
通常の行間は1行です。1行の行間サイズは「ページ設定」で設定された行送りのサイズです。
(標準スタイルで入力するとこの行送り(1行)で格納)
◎行間=1行
■ 1.5行
行の上余白から次の行の上余白までが1行間隔の1.5倍のサイズです。
1行→1.5行にすると、行の上下の余白が大きくなります。
◎行間=1.5行
■ 2行
行の上余白から次の行の上余白までが1行間隔の2倍のサイズということです。
1行→2行にすると、行の上下の余白が大きくなります。
◎行間=2行
■ 固定値
固定値にすると、フォントサイズを大きくしても小さくしても指定した行間サイズが固定されます。自由に行間隔を指定し体裁
を整えることができます。
しかし指定した行間よりも大きなフォントサイズにすると文字が切れてしまうので注意が必要です。※1
←行間が狭く固定されているとこのように上部が切れてしまう。
また、画像などを挿入すると切れてしまう、といった現象も起こりえます(行間の図)
尚、行間1行/1.5行/2行、倍数の設定と異なり、行の上余白のみが広がります。
※1
余談ですが「固定値」が原因で文字が切れて画面表示されていても、印刷すると表示されます(印刷プレビューでは切れているのに重なって印字される)
■ 最小値
最小値とは、指定した行間隔は常に確保(最低の値として)し、確保した行間隔よりも大きいフォントサイズが入力された場合はそれに応じて行間が広がります。確保した行間隔よりも小さいフォントサイズが入力されても、「最小値」=「最低の値」なので行間がこれより狭くなることはありません。
(最小値は固定値の弱点である「フォントサイズを大きくすると文字が切れる」ことがないという利点はありますが、フォントサイズによって自動的に行間が広がるため、通常の1行設定と同様「行間が広がりすぎて体裁が悪く」なることがよくあります)
例 )
最小値18pt、フォントサイズ10pt
フォントサイズを14ptに変更すると・・・↓
フォントサイズを8ptに変更すると…↓
■ 倍数
倍数とは1行×○倍分の行間隔を指します。例えば「倍数=2」は行間2行と同じです。広げた場合、行の上下の余白が広がります。
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