★このQAは対象がExchange2003,
Outlook2002-2003です。Exchagne2010, Outlook2010はこちらをご覧ください。
代理送信とは、本来の差出人(メールボックス所有者)の代わりに送信する機能です。
Exchange+Outlookでは【本来の差出人の名前で送信する方法】と【代理人の名前で送信する方法】の2つの
代理送信法があります。
◆方法1:本来の差出人(メールボックス所有者名)で送信する 【送信者アクセス許可】
本来の差出人名(つまり別のメールアドレス)から送信するため、代理人が送信したことは相手にわかりません。例えば各自のメールアドレスを持っているが、外部向けサポートには別の共通アドレスから送信する…といった場合に使います。
システム管理者がアクセス権を付与する
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「ActiveDirectory ユーザーとコンピュータ」
で所有者を右クリックし「プロパティ」をクリック
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「セキュリティ」タブ
で「追加」をクリック
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ユーザー(代理人)を指定して「OK」をクリック
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アクセス許可ボックスの一覧で「送信者」の横のチェックボックスをONにし、「OK」で全て閉じる
代理人が代理送信するには
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メッセージを開き、「表示」−「差出人ボックス」をクリック
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「差出人」に、所有者の名前を指定して送信する
◆方法2:代理人名で送信する【代理送信アクセス許可】
メッセージには「差出人:satoが次の人の代理で送信しました:Tanaka」のように、代理人が送信したことが表記されます。この方法は、秘書が社長の代理で送信する場合などで使います。
代理送信するためのアクセス権はメールボックス所有者、又はシステム管理者が付与します。
メールボックス所有者が代理人にアクセス権を付与する場合
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メールボックス所有者がOutlookを起動し、「ファイル」タブ−「アカウント設定▼」−「代理人アクセス」をクリック
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「追加」をクリックし、代理人を指定して「OK」をクリック
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代理アクセスダイアログでフォルダ(受信トレイ、予定表、連絡先、仕事、メモ、履歴)のアクセス権を設定
★補足2,3
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「OK」−「OK」をクリックして閉じる
システム管理者が代理人にアクセス権を付与する場合
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「ActiveDirectory ユーザーとコンピュータ」で所有者ユーザーを右クリックし「プロパティ」をクリック
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「Exchange全般」
タブ−「配信オプション」をクリック
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「代理送信」枠の「追加」をクリックし、代理人を指定して「OK」をクリック
代理人が代理送信するには
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メッセージの「差出人▼」ボタン※1から「他のメールアドレス」をクリック
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メールボックス所有者を指定して送信する
※1「差出人」ボタンがない場合は「オプション」タブで「差出人」をクリックしてください。
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補足1:メールフォルダにアクセス権がなくても代理送信は可能ですが、所有者宛のメールに返信や転送をする場合は受信トレイなどにアクセス権が必要です。「複数のメールアドレスを使うには」または「ユーザー間でメールボックスを共有するには」を参照して操作を行ってください。
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補足2:代理アクセスダイアログのアクセス権設定は既存のアクセス権を上書き
するため、代理人が既にアクセス権を持っており変更されてしまった場合は再度設定しなおしてください。
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補足3:「代理人に非公開に設定したアイテムへのアクセスを許可する」
にチェックをいれると代理人は「親展」メールや「非公開」の予定も参照できます。
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補足4:Exchange Server2003では以下の条件が揃った場合は代理送信アクセス許可にもかかわらず、送信者アクセス許可で送信できます。
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