Excel：100時間以上ならA、そうでなければB

下記の表で、残業時間が100時間以上ならA、そうでなければB、という 条件で判定結果を返すとします。

時間のセルはhh:mmといった形で入力さ れていますが実際はシリアル値として格納されています。なので IF（B2 >=100, "A" , "B" ） では「シリアル値が100より大きい場合」という式になってしまい、正しい結果が出せません。

このような場合は数値（100）をシリアル値に変換 すればいいのです。

　

ここで多くの方がB2>=TIME(100,0,0)としがちですがこれでは正しい解答はでません。TIME関数は"時"の部分は0〜23までで、それ以上は0に戻ります。

つまりTIME（100,0,0）では4:00という数値が返ってしまいます。

　

数値をシリアル値として返すには、24で割ります。（24Hでシリアル値1なので。）

100（時間）÷24＝4.16666… となり、これが100:00のシリアル値です。

◆◆◆ 補足 ◆◆◆

条件が24時間より小さい（23:59まで）のであれば、TIME関数を使うこともできます。（TIME（時,分,秒）で時間を指定する。）

◎ 例 ： 20時間以上なら…
→ IF （B2 >= TIME(20,0,0) , "A" , "B"）

TIME関数では、24時間以上の場合は0:00に戻ってしまう為、正しいシリアル値での計算はできません。
例えば26時間をTIME（26,0,0）とすると、2:00が返ります。よって >= TIME（26,0,0）の式を作っても、「2時間以上の場合は…」となってしまうのです。
同様に、100時間以上を>=TIME(100,0,0）としてしまうと、4:00以上の場合…となってしまいます。

なので、通常の数値をシリアル値に変換する為には÷24とすることを覚えておくといいでしょう。

◆ 関連 Q&A ◆

• 通常の数値をシリアル値に変換するTIME関数

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